イギリスの世界自然保護基金(WWF)が、絶滅危惧種の動物たちのアートをNFTにして販売しているらしい。
絶滅危惧種の動物たちのアートがNFTに!
へえ!WWFみたいな慈善団体がNFTを始めるなんて、どうしてだろう?
NFTアートは「Non-Fungible Animals(=NFA)」という名前でシリーズ化されており、現在は13種の絶滅危惧種のNFTアートが販売中だ。面白いことに、それぞれのNFAの販売数は、その種の確認されている個体数を上限にして販売されている。例えばキタシロサイは、2匹しか確認されていないから2つ、ジャイアントパンダは、1860匹確認されているから1860個のNFTアートが販売されることになる。個体数が少ない絶滅危惧種のNFTは、より貴重なNFTアートとなり希少性が上がるというわけだ。
このNFTアートの購入者は、自然保護活動家と対話をする機会や、ゴリラやオラウータンを保護するWWFの活動を実際に見る機会など、貴重な「実体験」も手に入れることができる。
こんなNFTがあれば、購入して大事に持っておきたくなるね。NFTを見るたびに絶滅危惧種の動物たちのことを考えて、守りたい気持ちが沸き上がってきそうだよ。
さらにWWFは、このNFTの販売による収益を、絶滅危惧種の動物の保護活動に充てることを発表している。2022年2月4日時点で245,307ユーロ(約3,200万円)を既に調達しており、この資金が保護活動に役立てられるわけだ。
かりんも同じ地球に生まれた動物の猫として、こういう取り組みには大賛成だ。今までは寄付をメインに活動資金を調達するしかなかったこのような慈善団体も、NFTを活用して資金調達することが出来るようになれば、これまでよりもずっと活動の幅を広げることが出来るはずだ。そうすれば、地球の絶滅危惧種の動物たちをもっと救えることに繋がる。
NFTを使って動物保護の資金を調達するなんて良いアイデアだね!
また、WWFはなるべく環境に配慮するために、NFTにはイーサリアムではなくポリゴン(Polygon)と呼ばれるサイドチェーンを使用している。ポリゴンはイーサリアムよりもエネルギー消費量が少なく、例えば1回の取引で、コップ1杯の水と同等程度の二酸化炭素しか排出しなくて済むらしい。
しかし実は、この絶滅危惧種をNFTにするという「Token for Nature」の試みは、ソーシャルメディア上で反発を呼び、大炎上してしまったんだ。販売を続けるなら寄付を取り消す、慈善団体をもう応援しない!といった声が相次いでいる。
この反応を受けてもWWFは、絶滅危惧種の保護活動のための資金調達のために、責任ある方法でNFTに関与していきたいとコメントしている。
WWFのNFTを使った資金調達にかりんは賛成だけど、一部の人には軽率で胡散臭いものに見えてしまうのかもしれないね。もっとNFTへの一般の人への理解が進むといいんだけど…
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